■DELLのBTOパソコンをズバッと評価!
在庫を持たない、注文後組み立て直販形式のBTOを、パソコンで広めたのはDELLの功績です。
全世界で大きなシェアを誇っており、最新のCPUを採用したモデルでも格安で販売し、同等のスペックの最新モデルが他のメーカーと比べて一回り安いということもザラです。
モニタの性能や価格も定評があるメーカーで、高性能なモデルや、ほとんどただ同然の価格で本体に付属するモニタなどがあります。
最近では、ゲーマー向けの高性能モデルAlienwareが他のメーカーよりも高いスペックのモデルをラインナップしていることから人気が高まっており、最高スペックという面でも注目を集めています。
その反面、いろいろと問題を抱えるところもあり、例えばサポートの問題はかなり深刻で低価格で急増したユーザーサポートを中国においたことにより、日本語が通じないなどの根本的な問題や、製品知識の不足なども指摘されています。
現在は日本にもサポートセンターを設置しているようですが、オプションサービスの顧客が優先的な対象のため、まともなサポートは有料だというサポート格差が広がっているような印象も受けます。
独自規格の多さも敬遠される一因になっているところがあります。
専用のパーツでないと形が合わず交換増設できないということがたまにあり、また、パーツを販売しているメーカーでも「DELLの製品は動作対象外」と明記しているところもあります。
■ここがポイント「高性能低価格」
いろいろと問題もありますが、それを補って余りある高性能低価格は魅力です。
割引クーポンや限定特価、アップグレードキャンペーンなども非常に頻繁に行われておりその安さに拍車をかけています。
日本ではインターネットでの注文以外にも、新聞広告で特価モデルを紹介していることも多く、広告の特価モデルを探してみると意外なほど安い価格のモデルが見つかることも少なくありません。
特に発売されたばかりの新CPUなどを採用した最新スペックなどは他メーカーよりも価格差が目立ちます。
■総評
コストパフォーマンスは最高クラスですが、いかんせんサポート体制が気になるところです。
独自規格も最近は減ってきているようですが、依然どこでぶつかるかわからない問題ですので、買った後にパーツの増設交換を考えている人はあらかじめどらくらい交換に対応できるのか注意しておいた方がいいでしょう。
安さを生かして最初のうちからある程度高性能にカスタマイズしておいて、後からいじらなくてもいいようにしておく、もしくは、完全に割り切って高性能なマシンが欲しくなったらもう一台買うつもりで低価格なマシンを注文するといった方法がオススメです。