オンキヨーのBTOパソコンをズバッと評価!

■オンキヨーのBTOパソコンをズバッと評価!

まだまだパソコンが数十万円、安くても十万円代だった頃に、10万円を切る当時の激安パソコンを販売したSOTECというメーカーがありました。
確かにSOTECのパソコンは安かったのですが、初期不良や故障が多く、サポート体制も悪い「安かろう悪かろう」を地でいくメーカーでした。

そんなSOTECをパソコン部門として吸収合併したのが、老舗オーディオメーカーの「ONKYO」です。
オンキヨー傘下に入った後は、悪かった品質管理体制とサポート体制が改善されて、現在では低価格はそのままで、国内製造の高品質で安心できる製品を取り扱うメーカーとなりました。

もっとも、現在も低価格路線は強いのですが、高性能という点ではやや他のメーカーと見劣りすることは否めません。
また、せっかくのオーディオメーカーだというのに、自慢の優れたサウンドカードなどを利用している製品が無いのも残念な点です。

■ここがポイント「高音質再生ソフトが付属」

先ほど、自慢の優れたサウンドカードを採用している製品が無いとはいいましたが、かといって音質にこだわりが無いわけではありません。

さすがはオーディオメーカーといったところで、パソコンには、オリジナルの再生ソフト「PureSpace MUSIC」が付属しており、高音質再生が可能となる独自技術が利用されています。

なんでも、音質劣化の要因をなくすことで、高音質再生をしている技術だそうで、ソフトにて高音質化を実現しています。

■総評

磨きに磨いたオーディオ技術で、パソコンの音楽シーンをリードするメーカーではありますが、ことBTOパソコンについては地味で、他のメーカーより見劣りする部分も見受けられます。

以前は音質にこだわり抜いたオーディオPCという製品も用意されていましたが、現行では残念ながら販売されておりません。

しかし「PureSpace MUSIC」がインストールされたモデルはなかなかの独自性があり、面白い選択肢といえます。

現在はやや物足りないところもあるメーカーですが、今後は、自社製サウンドカード搭載モデルや再びオーディオPCを販売するなどに期待を持ちたいところです。

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