光学ドライブの機能はCDやDVD、Blu-rayなどの光ディスクを読み込み、それらの書き込み可能なCD-R、DVD-R、BD-Rなどに書き込むことです。
故障というのもいたってシンプルで、これらが読み書きできないということになります。
光学ドライブはHDD同様稼動部のあるパーツで、その点はHDDと同じく消耗品といえます。
ディスクを回転させるモーターなどの機構の他、ディスクからデータを読み取るピックアップレンズがあります。
ピックアップレンズからレーザーを発射してそれをレンズで読み取るのですが、レンズのいちがずれたり、レンズが曇ったりすると読み書きがしにくくなり、やがて不可能になります。
ピックアップレンズはCD用、DVD用、Blu-ray用とそれぞれ専用に搭載しており、CDは読めるがDVDが読めないといった不具合が起こることもしばしばあります。
■レンズクリーナー
パソコン用のお掃除製品として、これらドライブのレンズの汚れを落とすレンズクリーナーが市販されています。
ブラシのついたCDのような形をしており、ブラシでレンズの汚れを落とす仕組みになっています。
ブラシに洗浄液を付ける湿式タイプの製品もありますが、パソコン用のドライブは回転数が高いため、液が飛び散りやすいので注意が必要です。
掃除をするつもりが、液が飛び散って故障の原因になることもあります、基本的には洗浄液を使わない乾式の方が無難といえます。
レンズの汚れによる不具合ならばこれで改善されることもありますので、調子が悪い場合は一度試してみることをオススメします。
■光学ドライブの規格と大きさ
光学ドライブには通常の5インチの大きさと、ノートで使われるスリムドライブがあります。
接続方式はそれぞれSATAとIDE(UltraATA、PATA)があります。
スリムドライブはSATAとIDEの形が似てるため注意が必要です。
たまに長さが長いものもあり、奥行がギリギリのケースだと取り付けられない場合があります、ケースの前面からの長さをあらかじめ測っておくと安心です。
読み書きの対応メディアはドライブによってさまざまですが、基本的にはどれでも使うことができます(場合によってはソフトが必要)
Blu-rayドライブだと読み込みのみ対応の低価格な製品もあり、書き込みが必要な場合は注意しましょう。
故障でなくとも、機能のアップグレードのために上位の製品に交換する価値はあります。
■光学ドライブの交換
光学ドライブの交換は非常に簡単です。
取り外して再び元通り取り付けるだけです、大きさと規格さえ間違えなければ障害はありません、ソフトの設定なども基本的に不要ですが、Blu-rayなどはライティングソフトや視聴ソフトを入れないと使えない場合がありますが、これらはバルク品でも付属しています。
ノートパソコンの場合、ドライブにその機種用の専用の金具を付けて取り付ける場合がほとんどです。
元から付いていたドライブと形が違う場合は、たいてい元から付いていたドライブにこの金具が取り付けられているので、外して新しいドライブに取り付けましょう。