パソコンの静音性に関する基礎知識

■パソコンの静音化について

パソコンの静音を考えるなら、まずは騒音の元を考えることが大切です。
だいたいのパソコンは多かれ少なかれ多少の動作音があり、その動作音は不快な騒音となります。

動作音の多くは、パソコンの発熱を冷却するための冷却機構から発生し、発熱が大きいほど強力な冷却が必要となるため動作音も大きくなり、耳障りな騒音となります。
発熱が大きいパーツは基本的には高性能なパーツなため、高性能なパソコンほど騒音が発生する元が大きくなるという点も重要です。

パソコンの動作音を考える場合、ケースの大きさもポイントとなります。
一見大きなケースの方がうるさそうに感じますが、基本的にはパソコンのケースは大きいほど冷却に余裕ができるため、大きいケースを使ったほうが動作音も抑えやすくなります。

このため静音化の基本は、大きなケースでゆったりと冷却をするか、性能の低いパーツを使うということになります。

小さくて静かなほうがいいという意見をよく耳にしますが、小型と静音は相反する要素のため、実現しようとするなら発熱が抑えられる性能の低いパーツを使用せざるをえなくなるので注意が必要です。

■騒音の許容範囲と満足度

パソコンは多かれ少なかれ動作音がするというのは非常に重要な点です。
静音化する場合、どれくらいの動作音なら充分静音なのかという考えが大切で、どれくらいまでいけば騒音が許容できるのか冷静に判断しなくてはなりません。

パソコンの動作音が気になるか気にならないかは人によりますし、パソコンを使っている環境にもよります。
静かな部屋では動作音の小さいパソコンでも音が聞こえますし、騒がしい部屋では多少動作音の大きいパソコンでも音は聞こえません。

自分の環境でどこまでの動作音なら気にならないかを考えて静音化することが肝心です。

パソコンは多かれ少なかれ動作音がするということは、耳をそばだてれば必ず音がするため、聞こえた音を全て静音化しようとするとキリがありません。
ある程度騒音対策をしたら、一度自分の環境でどれくらい音が気になるか冷静に判断するようにしましょう。

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