ノートパソコンをサーバーとして利用する場合

■ノートをサーバー転用

企業だけでなく個人にもサーバー所有が広がる昨今で、意外な展開を見せているのがノートパソコンです。

ノートパソコンにもマルチコアCPUが搭載されるようになり、メモリ容量も大容量に、ノートパソコン使われる2.5インチHDDにも1TBという大容量モデルが登場しています。

これらのことからノートパソコンでもサーバー用途に耐えられる性能を持っており、さらにデスクトップよりも省電力となっており、常時稼動するサーバーではランニングコストが抑えられます。

デスクトップパソコンに比べて、設置場所を選ばないのも魅力で、その気になれば家具の上などのデッドスペースに設置することができます。
ノートパソコンのサーバー向きの特徴として、バッテリーを搭載している点も挙げられ、UPSを内蔵しているようなものなので、急な停電などにも強いという利点もあります。

ただし、耐久性に関しては、デスクトップパソコンよりは劣ることもあります。
熱にも弱いため、底面の吸気ファンを塞がないように、ノートパソコン用の冷却台を利用したり少し浮かせて設置したほうがいいでしょう。

弱点を把握した上で、サーバー向けの性質を生かして設置するのがコツで、大型のサーバーよりも家庭で使いやすいサーバー環境を構築できます。

■Linuxを入れるなら最新より少し前で

サーバー用のOSではLinuxOSがよく利用されますが、ノートではデスクトップよりもやや難易度が上がります。
なぜなら、デスクトップならLinuxで動作しないハードウェアがあってもその部分だけ別のハードウェアを増設したりできますが、ノートではその余地がありません。

また、Linuxでは、ドライバ類は基本的にメーカーではなく有志で作成されるため、最新のハードウェアではドライバが対応していなくて動かない場合が多々あります。

こういった場合には、最新よりも少しだけ古い機種ならばドライバがサポートしていることも多く問題なく動作することが多いようです。

ノートにLinuxを入れる場合に、よくサウンド関連で音が鳴らないなどの問題が発生することがありますが、音を鳴らす必要のないサーバーなら特には問題にならないでしょう。

実際に運用に入るまではやや難易度が高いですが、、個人でサーバーとして使うには便利なノートパソコン、余ったノートがある人はチャレンジしてみるのも面白いでしょう。

このページの最上部へ