その他のパーツの故障・交換について

電源、HDD、マザーボード、ファンといったパーツは比較的故障しやすいパーツです。

他のパーツの故障はどうでしょうか?

まずCPUですが、これはまず壊れることはありません、厳密なチェックがされて出荷され、初期不良ですら宝くじの一等なみの確率です、壊れるとすれば、過度のオーバークロックかマザーボードに取り付ける際の不注意、つまりほとんどユーザーの責任による故障です。

CPUの故障と思われる不具合はほとんどがマザーボードの不具合かソフトウェアの問題です。

次にメモリですが、これは初期不良や相性問題等の初めて使うときの不具合はそれなりに発生するパーツです
しかし、一度安定動作したメモリはほとんど壊れることはありません。

初期不良以外では、取り付け時に静電気などでチップを破損することも多く、オーバークロックで壊れることも多く、こちらもユーザーの不注意で壊すケースが多いようです。
動作チェックの行き届いているBTOパソコンではメモリが壊れることも稀でしょう。

故障する恐れのあるパーツでいえばグラフィックボードです。
特に高性能なグラフィックボードは消費電力、発熱ともに高く、グラフィックボードのクーラーだけでなくケース自体の冷却性能も高くないと熱で故障する原因になります。

グラフィックボードの真下に拡張カードが搭載されている場合、そのカードが邪魔で排熱がうまく行かないこともあります、こういった場合はグラフィックボードだけでなく、その拡張カードも故障する恐れがありますので、グラフィックボードの真下は可能な限り空けておくようにしましょう。

■グラフィックボードの交換

グラフィックボードの交換のポイントは、交換したいカードがケースに入る大きさか、電源容量に問題はないかです。
当然ですが、ノートパソコンでは交換はできません。

現在搭載しているものと同クラスのボードならば、大きさも消費電力もほとんど変わりませんが、高性能なものに乗せ換える場合はこれらが問題になる場合があります。
高性能なグラフィックボードを乗せたい場合はケースの大きさを測っておき、電源の交換も視野に入れるようにしましょう。

高性能なグラフィックボードは2スロット分の厚みがあるものがほとんどです、その点も注意してください。

グラフィックボードの接続規格はPCI Express x16という規格です、現在はVer2.xの世代となっています。
小型のPCI Express x1スロット用のグラフィックボードもあります。

古いマザーボードではAGPというスロットを使う場合もありますが、この場合はPCI Expressとの互換性はありません。

交換手順は

1.パソコンの電源を落として電源コードをコンセントから抜く
2.そのまま数分間放置して溜まっている電気を放電する
3.補助電源がある場合は取り外し、スロットから抜く
4.新しいグラフィックボードをスロットに挿して補助電源がある場合は取り付ける
5.起動してドライバを更新する

手順3で、スロットから抜く際、PCI Express x16スロットには止め具がスロットの端に付いているので、-ドライバーの先など細いもので外しながら抜くようにしましょう。

電源の交換が必要ならば、手順3と4の間に交換しましょう。

もし、nVidiaからAMDに、AMDからnVidiaにというようにGPUのメーカーが変わる場合は、あらかじめグラフィックドライバを削除してから作業を始めましょう。
削除し忘れていた場合は、手順5でセーフモードで起動をして古いグラフィックドライバの削除、再起動して新しいグラフィックドライバのインストールを行います。

グラフィックカードの交換は、3D性能を求めている場合は割りと頻繁に行うこともあるので、しっかりマスターしておきましょう。
そういうった人は電源容量も余裕を持っておくと安心です。

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