ノート型BTOパソコンを初めて買う際のチェックポイント

■ノートのBTOを始める前に

デスクトップは、性能とコストパフォーマンスが優れていると説明しましたが、ノートの立場から言い換えると、ノートは性能が低くて値段が高いといえます。

デスクトップパソコンではなくノートパソコンが欲しいという人は、携帯性ありきで考えている、もしくはデスクトップの置き場所が無いからノートパソコンという人が多いのではないでしょうか。

さらに言い換えると、ノートの携帯性や設置場所を選ばないコンパクトさは、性能や少々のコスト面よりも優先されるということです。

実際に国内シェアは、ノートの方がデスクトップよりも大きく、さほど性能を気にしない人が多い、加えて日本の住宅事情から設置場所を選ばないノートの方が求められているともいえます。
会社から帰って家でも仕事の続きをするという働き者が多いという要因もあるかもしれません。

もっとも、現在のノートは性能が上がっており、低価格なモデルでも問題なく快適動作するほどの性能になっています。

そんなノートのBTOは、デスクトップBTOではショップブランドの影に隠れがちだった国内メーカー製の独自の技術と工夫が光ります。
特に、ノートは後から性能をカスタマイズしにくく、BTOでその難点をカバーすることができるので有用といえます。

とはいえ、ノートパソコン分野でも、性能重視であればショップブランドの方が高性能な傾向にあります。
やはりポイントはパソコンにどういった物を求めるか、という点に尽きるでしょう。

■メーカー毎のカスタマイズ項目に注目

デスクトップのBTOでも、メーカー毎、ショップ毎の特色はありましたが、ノートではより強い特色があります。

基本的にはノートのBTOはカスタマイズ項目が狭く、モデルによってはほとんどカスタマイズする余地がない場合も少なくありません。
それでもノートならではというカスタマイズもあり、メーカーを選ぶ時点からどこをカスタマイズできるかが変わってきます。

カスタマイズ項目はCPUやメモリ、HDDなどはデスクトップと同様ですが、やはりカスタマイズ幅は狭いと言わざるを得ません。
CPUは固定でカスタマイズできないモデルも少なくありません、メモリやHDDも搭載できる数が少なく容量は限られてきます。

特にGPUはかなり顕著で、デスクトップならば、グラフィックボードでカスタマイズ幅も広くて後からの交換も比較的簡単でしたが、ノートではごく一部のモデルのみGPUが搭載されており、さらにその内の一部のみカスタマイズ可能という具合です。

その反面、ノートだからこそカスタマイズできるという項目もあります。
例えば、筺体のカラーはノートならではです、デスクトップでもケースは選べますが、ノート、特に国内メーカーのモデルはかなりのカラーバリエーションがあります。
BTO限定カラーなどもあり、常に持ち歩くアイテムとしてデザインにこだわりたい人は必見です。

搭載される液晶のカスタマイズもノートならではです。
特にWindows8が登場してからは、カスタマイズでタッチパネル液晶が選べるかどうかはポイントとなるでしょう。
タッチパネルでなくとも、解像度や光沢液晶か非光沢液晶かで使い勝手はかなり変わってきます。

変わったところでは、搭載されているキーボードが選択できるメーカーもあり、キーボードにこだわるのならば必見といえるでしょう。

スペックと外見、両方とも考えながらカスタマイズするのがノートのBTOといえます。
場合によってはどちらか一方を重視するのも悪くありません。
どちらにしろ重要なのは、後からのカスタマイズが難しいので、最初からある程度目的をもってBTOを考えないといけないのがデスクトップとの一番の違いといえるでしょう。

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