■テレビ機能を使うためのノート
デスクトップでテレビを見るのと、ノートでテレビを見るのはまた違った要素があります。
デスクトップでテレビ機能を意識する場合は、リビングで使う場合のようにどこで使うかを考慮しデザイン性も重要でしたが、ノートなら設置場所を気にする必要ありません。
ノートでテレビを見る場合、まず考えるのが「最初からテレビ機能のあるパソコン」を使うか「後からテレビ機能を追加する」かです。
テレビ機能を持ったノートパソコンはかなり独自の仕様をしており、機能的には後からテレビ機能を足す場合より強力な機能を実装しています。
後から足す場合はUSBの地デジチューナーを追加することになりますが、この場合は機能はかなりシンプルになり、元からテレビ機能を持ったパソコンより機能は劣ることがほとんどです。
ノートでテレビ機能を使う場合も、重要な点はデスクトップとほとんど変わらず、フルHD解像度やブルーレイへの書き込み対応、大容量HDDがあれば便利に使うことができます。
■テレビ機能を搭載したノート
日本のメーカーは、性能よりも機能を重視する傾向にあると何度か説明しましたが、テレビ機能でも同様です。
テレビ機能などのマルチメディア用途は国内メーカーの得意分野でしたが、最近ではややかげりが見えてきており、BTOでテレビ機能を搭載しているメーカーは以前に比べ減っている印象です。
現在BTOでテレビ機能を持ったノートは
・NEC LaVie L上位モデル
・富士通 FMV LIFEBOOK AH上位モデル
といった程度でノートパソコンではかなりプレミアムな機能となっています。
ただし、これらの機種でのテレビ機能はかなり強力で、チューナーはワイヤレス接続するため、ノートにアンテナ線を繋がなくてもテレビ機能が利用できます。
チューナーは地デジ、BS、110度CSの3波対応、フルHD液晶、ブルーレイドライブは100GBまで対応のBDXL対応と完璧なテレビ機能を搭載可能です。
これら以外では、BTOではありませんが、東芝のDynabook Qosmioがノート型のテレビパソコンとしてして有名です。
■後からテレビ機能を追加
後からテレビ機能を追加するのであれば話は簡単で、現在新品で購入できるBTOノートならばUSB端子さえあればだいたい問題ありません。
そして、地デジ放送をより楽しもうと思うのであれば、フルHD解像度とブルーレイへの書き込みというわけです。
フルHD対応とブルーレイへの書き込みを考えても予算的には前述のテレビ機能付きパソコンよりもかなり安くなるでしょう。
ただし、チューナーをUSBで接続し、チューナーにアンテナ線を繋げて使い、自由度では、ワイヤレス接続のテレビ機能を持ったモデルより劣ります。
それらを踏まえた上で、フルHD対応、ブルーレイへの書き込み対応モデルを挙げると
・マウスコンピューター LuvBook D
・パソコン工房 Lesanceシリーズ
・SONY VAIO E
などがあります、マウスコンピューターとパソコン工房のノートは低価格からフルHD対応可能で、カスタマイズオプションの周辺機器でUSB地デジチューナーも用意されています。
面白いのがSONYのVAIOで、ここではEを例に挙げましたが、SONYではVAIO以外にXperiaやPS3やPS VITAなどでも利用できる「nasne」という機器があります。
nasneはネットワーク機能を持った地デジのHDDレコーダーで、nasneに録画したテレビ番組をそれらの機器で見ることができます。
そこまですごいテレビ機能を求めずに、とりあえず見れればいい程度ならば、ワンセグチューナーという手もあります。
携帯機器ようのワンセグ放送を受信できるワンセグチューナーは低価格で、地デジと違いB-CASカードなども不要なため簡単に使用できます。
画面サイズは320×240と小さく、コマ数も1秒間15コマと地デジの半分ですが、他の作業をしながらの「ながら見」をするには適当な大きさです。