■最安値のBTOパソコン
以前の最安値付近だった、サンキュッパ、ヨンキュッパといった価格でも、最近は実用的なスペックのマシンが増えてきました。
現在は最安値付近では、二つの流れがあります。
まずは、以前からある、最安値CPUを採用してメモリ容量もHDD容量も必要最小限のモデル。
もうひとつが、ネットトップと呼ばれるIntelのAtomやAMDのAPUといった「省電力低価格なCPU」を採用したパソコンです。
前者は通常のパソコンの構成のまま、パーツを最安値に落としたようなマシン。
後者は新しい技術でコストカットしたようなマシンで、画期的な低価格と省電力ですが通常のパソコンより性能は低くなります。
ハードウェアの価格以外にOSの有無もこのクラスでは重要になってきます。
Windowsは、OSが1ライセンス1〜2万円するため、OSインストールモデルでは単純に1万円ほど高くなります。
かといって、パソコンを動かすにはなにかしらOSが必要なため、OSを抜いてしまうとパソコン自体動かなくなってしまいます。
つまり、いくら安くしたいからといっても、Windowsの1万円分は必要経費として考えておかなければなりません。
■従来からの激安機
古くからIntelのCPUでは、廉価モデルを「Cerelon」ブランドで発売しており、低価格パソコンの大多数がCerelon採用モデルです。
その流れは現在でも同様で、今も低価格モデルではCerelonが採用されているパソコンが多くあります。
廉価モデルといっても、現在のCerelonはデュアルコアで性能も上がってきており低性能とはいえない性能を持っています。
メモリとHDDも現在は低価格でもそこそこの容量を搭載しており、普段使いでは不足を感じなくなってきています。
このクラスでのオススメは
・ドスパラ Prime Knight
・マウスコンピューター LUV MACHINES Slim
・パソコン工房 スタンダードミニタワー
カスタマイズでは、落とせるところはさらに性能を落として最低価格を狙うか、反対にほんの数千円プラスしてメモリやHDDの容量を増やしてみるのも悪くありません。
BTOでなく、素直にhpやレノボの特価品を狙ってみるのもいいでしょう。
■新しい激安機ネットトップ
Intelが省電力低価格なCPU「Atom」をリリースしてから低価格パソコンの流れは大きく変わりました。
まずは、低価格な小型ノートパソコンのネットブックが登場し、その流れで低価格で小型なデスクトップパソコンのネットトップが登場しました。
名前に「ネット」と入っている通り、ネットとメール程度に用途を絞った性能になっています。
性能は低いのですが、その分省電力で価格も安いと登場するとともに一躍ブームになりました。
IntelがAtomを開発したように、AMDも同様のコンセプトの省電力CPUを開発しており、AMDの製品ではAPUというCPUとGPU(グラフィックチップ)を組み合わせたプロセッサを開発しています。
AMDのAPUはIntel Atomと違って高性能化の流れになってきていますが、低価格の製品もあり、激安機でも採用されています、GPUも組み込まれていることから、グラフィック性能が高めなのでグラフィック性能を重視しているのであれば、APU採用品を選ぶのもいいでしょう。
ネットトップのオススメモデルは
・エプソンダイレクト Endeavor Sネットトップモデル
・ストームテック Storm Small Box
・サイコム Radiant SBX APUモデル
エプソンダイレクトのEndeavor Sネットトップモデルとストームテック Storm Small Boxはまさにネットトップと呼ぶべき超小型で非常にコンパクトで省電力低価格です。
性能も控えめなので用途はネットとメールに限定されるでしょう。
サイコムのRadiant SBX APUモデルは、高性能化著しいAPUを採用しており、価格の割にかなり高性能になっています、Officeソフトを使っての事務用途などではストレスなく動作するほどの性能になっています、もちろん小型なのでネットトップとしての役割は充分果たしてくれます。
低価格省電力で性能控えめは最近では食傷気味な印象もあるので、今後は性能も高いAPU搭載モデルが台頭してきそうな雰囲気はあります。