■CGクリエイター向けのパソコン
コンピューターグラフィック、特に3DのCGを作成する人が現在かなり増えてきているようです。
仕事としての需要はもちろん、個人の趣味でも3DCGの作成が増えてきており、それに対応したパソコンの需要も増えています。
しかし、3DCGの作成は、3Dゲームを遊ぶこととはまた違ったグラフィック性能が必要となり、ゲーム用のパソコンなどではいくら高性能でもあまり役に立ちません。
簡単に説明すると、3Dゲームなどを遊ぶ際に利用されている3D技術はマイクロソフトの開発したDirectXという技術で、ゲーム用のパソコンはこのDirectXの性能が重視されています。
3DCGの場合はOpenGLという技術が使われており、3DCGを作成する場合はこのOpenGLの性能が高い高性能パソコンが必要になります。
OpenGLの性能はグラフィックボードの種類と性能に影響します。
一般的なゲーム用のグラフィックボードはnVidiaのGeForceとAMDのRADEONというGPUを搭載しています。
ですが、OpenGLではnVidiaのQuadro(QuadroFX)とAMDのFirePro(ATi FirePro)というGPUが搭載されたグラフィックボードが利用されます。
3DCGの作成にはこれらのグラフィックボードを搭載したパソコンが必要となるわけです。
■3DCG用のBTOパソコン
以前はQuadro搭載モデルは一般的にはほとんど見かけず、法人向けのワークステーションに搭載されるのみでしたが、近年は個人での需要増もあり、BTOパソコンでもQuadro搭載モデルが増えてきています。
当然ながら、個人だけでなく、法人でもこれらのモデルは歓迎されています。
3DCGの作成に特化したモデルでは、Quadroの搭載は前提条件ですが、同時にCPU性能とメモリの容量も重要となってきます。
Quadro搭載モデルは
・ツクモ eX.computer Quadro搭載モデル
・ドスパラ PrimeRaytrek 3DCG・映像作成向け、CAD向けモデル
・マウスコンピューター MousePro Quadroモデル
ツクモのeX.computer Quadro搭載モデルはかなり広いラインナップを持っており、個人の趣味向けのミニタワーサイズから、専門職の強力なワークステーションレベルのモデルまであります。
人気のCGソフトである「Shade」推奨モデルもあります。
ドスパラは「FirePro」搭載モデルも用意されており、Quadroが一般的な市場ではかなり珍しいモデルとなっています、使いたいCGソフトがFirePro推奨ならばこれで決まりでしょう。
マウスコンピューターでもQuadro搭載モデルは幅広い製品があり、個人でも手を出しやすい価格から手に入ります。
CPU性能とメモリの兼ね合いもありますが、Quadro搭載で自分の必要なスペックを確保することが肝心です。