■デイトレードやFXに使うパソコン
インターネットが普及し、証券取引や為替相場がリアルタイム取引ができるようになり、これらの取引の形が大きく変わりました。
大きく変わった点のひとつとして、個人もこれらの取引に参加しやすくなったことが挙げられます。
ネットバンクの開設も簡単で、取引もリアルタイムに小口から行えるため金融と無関係の人でも簡単に参加できるのです。
もっとも、簡単に参加できるからといって、稼ぎやすくなった訳でもなく、損しにくいわけでもありません。
株式などを取引するには情報収集が欠かせません。
インターネットの普及は情報収集を容易にしたという一面もあり、効率的に情報収集できるパソコンならば取引で損をすることも少なくなるでしょう。
効率的に情報収集するならば、広い面積に情報を表示することが一番です。
広い面積を表示できる大きなモニタがあれば、いちいち情報画面を切り替えなくても必要な情報は常に表示しておくことができます。
もっとも、モニタの大きさや表示できる解像度にも限りがあります、ではどうやって広い面積を表示するかというと、複数のモニタを使用してマルチモニタで情報を表示することです。
一般的に、グラフィックボードは低価格帯の物でも2画面表示可能で、高性能なモデルだと3画面表示も対応しています。
最近では、グラフィックボード無しでも複数モニタを同時に使えるマザーボードも増えてきていますが、使用できる解像度が限られているということもありますし、端子がばらばらという場合が多くあります。
こういった場合は、複数画面出力を前提に設計された専用のグラフィックボードを使うと安定した環境が構築できます。
■複数画面を出力する専用グラフィックボード搭載モデル
複数画面を同時出力するマルチモニタ用のグラフィックボードでは、nVidiaのQuadroNVSというGPUを搭載したモデルが一般的です。
このGPUを採用した製品は、日本国内ではELSAジャパンというメーカーが発売しています。
QuadroNVSは4画面出力モデルと2画面出力モデルがありますが、4画面出力モデルをパソコンに組み込めば4画面出力が可能です。
複数枚このグラフィックボードを組み込めば8画面出力も可能となっています。
マウスコンピューターではこのQuadroNVSを搭載したモデルも用意されています。
・マウスコンピューター MousePro iマルチディスプレイモデル
この機種は、オンボードグラフィックとQuadroNVSを組み合わせて標準で6画面出力に対応しているため、かなり広い表示面積を確保できます。
他には、レインのフルカスタマイズモデルなど、指定したパーツを組み込めるサービスを利用する方法があります。
■トレーダー向け周辺機器の選択
マルチモニタをすると浮かび上がる問題として、モニタをどこに設置するかという問題があります。
4画面以上になると設置場所を確保するだけでも大変です。
こういう場合に便利になるのが、モニタアームです。
モニタアームはモニタを取り付けるための道具で、机や壁や天井に支柱を取り付け、その支柱にモニタを取り付けるような構造をしています。
トレーダー向けに複数画面を取り付けられるモニタアームも販売されており、モニタの設置場所、設置レイアウトも格段に自由度が増します。
マルチモニタを構築する際はモニタアームを導入するとかなり便利に使うことができます。
この他、入力ミスを減らすために、マウスやキーボードをしっかりしたものを選んでおくことも重要です、しっかりした入力機器はそれなりに高価ですが、万が一のミスを無くせることを考えると安い買い物でしょう。