■テレビ機能の現在とデジタル放送
2011年にテレビ放送はアナログからデジタルに完全移行し、テレビの形式も大きく変わりました。
デジタル放送はアナログ放送よりも格段に画質が良くなり、データ放送や放送時間の変更があった場合、時間追従機能などへの対応など便利になりました。
その反面デジタル放送でのデメリットも少なからずあり、移行に困った人もいたことでしょう。
デジタル放送へは、アンテナの対応、本体のグラフィック機能やモニタの著作権保護技術の対応が必要になります。
アンテナは地デジ用のUHFアンテナやBS、CS放送用のパラボナアンテナが必要となります、すでにこれらのアンテナが設置されているのなら問題なく、新たに見るのであれば設置しましょう。
本体とモニタはここ最近発売されたモデルならばほとんど問題はなく、これからテレビ用にパソコンを買う場合は困ることありません。
問題となるのはデータの扱いです、高画質になった分だけファイル容量は大きくなり、デジタルデータで簡単に複製できるようになったため、放送にコピーガードがかかりファイルの移動ができないという不便な点もあります。
録画したデータのバックアップや、CMカットなどの編集をするにはブルーレイ(画質の劣化をいとわないならDVD)にダビングする必要があります。
これらのデータ放送の難点はパソコンだけでなく、デジタル放送対応のレコーダーでも同様です。
■家電的なパソコンと、パソコンに地デジ機能
パソコンをテレビ機能に対応するには、パソコン用の地デジチューナーをパソコンに取り付けアンテナを繋げばそれで大丈夫です。
利便性を高めるためには、大容量のHDDと書き込みに対応したブルーレイドライブもあるといいでしょう。
テレビパソコンでは、他のパソコンよりデザイン性が重要な場合もあります。
テレビ対応でパソコンの便利さを生かすために、リビングに置くことが多いでしょうが、リビングに設置するのならば、いかにもパソコンといった外観では部屋の雰囲気から浮いてしまうことがあります。
リビングに置く場合は、家電的なデザインのメーカー製パソコン、特に液晶一体型モデルなどがオススメです、部屋の雰囲気を損なわずにリビングにマッチすることでしょう。
ただし、液晶一体型はパソコンとしての拡張性や性能が劣ることも多く、すでにリビングに大型のテレビがある場合はむしろテレビが二つ並んだようになってしまい余計に邪魔になることもあります。
タワー型のテレビパソコンを設置して、リビングの大型テレビにHDMIで繋いだ方がいい場合もあるので、自分の環境にあったパソコンを選ぶことが重要です。
・SONY VAIO Lシリーズ
・富士通 FMVシリーズ
・マウスコンピューター LUVLIB 3波対応モデル
SONYのボードPCは非常にすっきりした液晶一体型モデルで、外観はほとんどテレビと同じようなデザインとなっています、3Dメガネなしで3D表示ができるグラスレス3D機能対応したモデルもあり、リビングのエンターテイメントの中心となるパソコンでしょう。
富士通のFMVはテレビ機能に強いモデルが多数あり、液晶一体型のなかでも多くのモデルがあります、最上位クラスでは、地デジ、BS、110°CSの3波対応チューナーに4層書き込みブルーレイのBDXL対応モデルなど、高性能のブルーレイレコーダーと一体になったようなモデルまであります。
マウスコンピューターのLUVLIBはオーディオ機器風外観のリビング向け静音モデルです、大型テレビにHDMIで繋いで使うのに向いています、最上位モデルは3波対応チューナーを搭載しているため、テレビ用途でも安心です。
これらのリビングに向いているパソコンの他、タワー型パソコンで地デジチューナーを搭載しているモデルもあります、自室に置くなどデザインが気にならない場所ならば、タワー型の方が利便性が高いこともあるので、設置場所を考えてテレビパソコンを購入するといいでしょう。