■外に持ち出す3D作成用パソコン
本来、ノートパソコンは外に持ち出す用で、性能より携帯性などを重視し、性能が必要ならばデスクトップをつかうべきだと述べました。
しかし、場合によっては、性能が必要な特定用途のパソコンを外に持ち出したい場合もあります。
例えば、建築現場で3Dの設計図などを使うための3DCG、CAD用途。
3DCGやCADならば、性能的にはデスクトップで行うべき作業ですが、建築現場、工事現場に持ち込んで使うならば設置場所、電源の確保の観点からデスクトップはかなり面倒でしょう。
こういった用途ならば、デスクトップほどの性能はないにしろ、専門的なノートがあれば活躍できます。
デスクトップ同様nVidiaのQuadroやAMDのFireProが搭載されたノートがあれば3DCGやCADで実用的に使うことができます。
■外で3DやCADを使うノート
ノートパソコンでGPUを搭載した製品はただでさえ少なく、さらに専門的なQuadro等のGPUが搭載できる製品はかなり数が限られてきます。
とはいえ、一定の需要があり、一部の法人向けモデルでは、QuadroやFireProを搭載できるモバイルワークステーションもあります。
これらのGPUの他に、CPU性能やメモリ容量などのスペックも欲しいところです。
QuadroやFireProを搭載したノートは
・富士通 CELSIUS
・DELL Precision
・HP EliteBook
これらのモバイルワークステーションと呼ばれるノートがQuadro搭載モデルが用意されています。
富士通のCELSIUSは、17型の大型モデルで、クアッドコアCPUにメモリが4スロット搭載できるとデスクトップ代わりに使ってそのまま現場に持ち込めるポテンシャルを持っている強力なモデルです。
DELLのPrecisionは比較的安価で、QuadroだけでなくFirePro搭載モデルも用意されています。
hpの製品では、15型17型に加えて、小型な14型まで用意されており、モバイルでは便利な大きさです、こちらもFirePro搭載モデルがあります。
■デスクトップと連携させることも大切
富士通のCELSIUSのように、デスクトップのワークステーション並の性能も可能なノートもありますが、それでも、デスクトップのワークステーションの方が性能は上でしょうし、同等性能ならばコストパフォーマンスも上でしょう。
実際に運用する場合は、ノートで全部作業するより、デスクトップで作業し、作成したデータをノートに入れて現場で確認するという方法が全体の作業はしやすいといえます。
「3D作成用のデスクトップBTO」で紹介した高性能な3DCG用のデスクトップと、ここで紹介したモバイルワークステーションを連携して作業することをオススメします。