■意外な騒音の振動音
パソコンの騒音で、意外と厄介なのが振動音です。
ファンなどを静音化していって、目立つ動作音を排除しても、最後に振動音が残っていることが多々あります。
音が小さくでも耳に付くことが多いので気になる点もやっかりです。
振動はパーツそのものの振動よりも、ケースに振動が伝わって共振してることが原因であることが多く、ケースそのものが音を発しているため耳に付きやすいのも特徴です。
基本的には、軽いケースや薄いパネルなどが振動しやすいのですが、重いケースでもたまたま共振して振動することがあります。
どこが振動しているのか実際にケースのサイドパネルや天板を触ってみて、どこが震えているのか、押さえたら音がしなくなるか確認してみるといいでしょう。
■ケースやパーツの振動対策
こういった振動の対策では、まずは、しっかり固定することが肝心です。
振動の元になるのは、ファンやHDDがほとんどですが、きちんと4隅が均等にネジ止めされずに振動が大きくなっていることが多くあります。
ネジ止めは、「対角線に沿って締めていく」と「1本を一気に締めず、全部を均等に徐々に締めていく」ことが大切です。
防振グッズも多くあり、それらを使うことで振動対策をすることも可能です。
まずは、ファンやHDDの稼動部の振動対策で、ゴムワッシャなどを利用した防振ネジがあります。
ケースとHDDの間にゴムを挟んでケースに振動が伝わらないようにするものです、ネジの他にドライブに貼り付ける防振ゴムなどもあります。
ファンの固定では、ネジの代わりにゴムでファンを固定するものもあります。
ケース自体の防振グッズでは、サイドパネルに貼り付ける防振マットやシート、床への振動を防ぐ防振グッズなどがあります。
サイドパネルに貼り付ける製品はケースのビビリ音に効果があります、薄いパネルなどには特に効果的です、触ってみて実際に振動している箇所に貼り付けるといいでしょう。
床に伝わる振動はかなり振動音を発します、特にフローリングのような板床にパソコンを設置している場合は振動音が大きくなります。
床への防振グッズでは、耐震パッドや防振ゴム足、床に敷く防振マットがあります。
防振対策をして、しっかり固定することは、騒音の軽減以外にも、稼動部のパーツの寿命にも良い影響を与えてくれます。
HDDなどは変な振動が加わっていると不具合の原因になり、ファンでは軸の寿命に影響があります、しっかりと固定しておくと、騒音対策にもなり長持ちするようになります。