無線LANでのセキュリティ設定について

■無線LANのセキュリティについて

無線LANは有線に比べるとどうしてもセキュリティ面が弱くなります。
無線で電波を送受信してるため、電波の範囲内であれば意図しないユーザーが侵入する可能性があります。
物理的にケーブルを接続しなくてはならない有線と比べると危険性は高いといえます。

こうした無線LANのセキュリティに対する手段として、無線LANルーターでは標準で「WEP」という暗号化技術が利用されていますが、このWEPは暗号が解読されやすくセキュリティ面では安全とはいえない状況となっています。

現在では、より強固なWPA/WPA2という暗号化技術が登場しており、現在出回っている無線LAN機器ではほぼ全てに搭載されています。

もっとも、標準ではWEPを使用しているため、セキュリティ設定の際に「WEPからWPA/WPA2に設定変更する」という作業が必要です。

WPA/WPA2では、本体にパスワードを設定し、接続する機器もそのパスワードを使用するという方式になります。

設定画面は、メーカー毎に違いますので、マニュアルを参照しながら設定しましょう。
どのメーカー、どの機器でも暗号化を「WEPからWPA/WPA2に変更」と覚えておきましょう。

■WPSやAOSSで設定すると簡単

このWPAへの設定変更はややこしく思えるかもしれませんが、WPSやAOSSなどの簡単接続設定を利用すれば、これらの暗号化セキュリティも、接続機器が対応している中でもっとも強固な設定へ自動設定してくれます。

基本的には、一番強固なものが選択されますが、ニンテンドーDSのようにWEPしか対応していない製品(ニンテンドーDSi以降はWAP/WAP2にも対応)が混じっていると、これに合わされ全てWEPで接続されてしまうということもありえます。

無線LANルーターによっては、WEPはゲーム機専用にして、他の機器はWPA/WPA2のみで接続するという設定ができるものもあるので、使っている機器のWPA/WPA2への対応をあらかじめ調べておいて、そういった個別設定ができる機器を選択するのも有用です。

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