■無線LAN機器選び
無線LANの機器はやはり、メジャーなメーカーの製品が無難です。
メーカーでは、バッファロー、アイオーデータ、コレガ、NECといったメーカーの製品が定番でサポートも充実しています。
親機、子機ともに製品が多く、機能や性能、それぞれの価格帯での多くの製品があります。
対応している機能や、無線の規格などで最適な製品を選べば便利な環境を構築できるでしょう。
■無線LANの規格
無線LANの規格は「IEEE802.11」という規格で、そこからさらに種類があります。
現在多く普及しているのが、IEEE802.11の中の「a」「b」「g」「n」という規格で特に、b/gの二つは古くからありほとんどの製品がサポートしています。
b/gは以前からあるため、ほとんどの機器で使えますが、bは11Mbps、gでも54Mbpsが理論値となっており、速度が遅く電波の干渉にも弱く実際はさらに遅くなります。
aはパソコンでは対応製品が少ないですが、テレビやスマートフォンでは対応品が比較的多く、電波干渉に強いという特徴があります。
速度は54Mbpsですが電波干渉に強いため、動画再生のコマ落ちなどはしにくく安定性があります。
nは高速接続の規格で、IEEE802.11a/b/gなどの規格とも相互接続可能な規格です。
規格上は600Mbpsまで対応するといわれており、市販されてる製品では450Mbpsの速度を誇る製品があります。
実際にこういった最高速度で接続するには、親機と子機両方とも高速でなければいけないので、親機は450Mbpsだが子機は300Mbpsや54Mbpsということもよく見かけます。
現在ほとんどの場合は、IEEE802.11の「n/b/g」に対応していれば問題なく、後は個々の製品の速度次第といったところでしょう。
テレビやスマートフォンでも使おうと考えるなら「a」にも対応していると便利です。
さらに、新しい高速規格として「ac」が登場しており、600Mbpsという高速で無線接続が可能です。
まだ対応製品は少ないですが非常に高速で、a同様に電波の障害にも強いので安定した接続も望めます。
これらの規格や通信速度への対応や、簡単な接続方法への対応を考えると、親機と子機がセットになった製品がオススメです。
■有線機能やその他の機能
無線LANの機器といっても、有線での接続のことも忘れてはいけません。
主な無線LANルーターは、だいたいが有線LANのためのポートもあり、有線で接続する機器もあるならば、有線の速度も重要です。
有線は、伝送速度が10Mbps/100Mbps/1Gbps(1000Mbps)とあり、特にパソコン同士でデータ共有する場合などは、1Gbpsまで対応の製品が欲しいところです。
特に現在は回線速度が1Gbpsの光回線プランもあるため、回線速度をフルに生かそうと思うと1Gbps対応の製品が欲しいところです。
この他、最近のブームでルーターにUSBポートがあり、USB接続のHDDを取り付けるとネットワークHDDとしてHDD内のデータを共有できる機能が流行っています。
台数が増えると便利な機能ですし、ノートパソコンなどでHDDの容量が少ないパソコンだとありがたい機能です、こういった機能に興味があるのならば対応製品をオススメします。