メーカー製のパソコンはカスタマイズがしにくい?

■メーカー製パソコンのDIYによるカスタマイズ

メーカー製パソコンはショップブランドパソコンに比べると、確かにカスタマイズの余地は少ない傾向にありますが、メーカー製でもカスタマイズに向いたパソコンもあります。

また、タワー型であれば、メーカー製でもまったく拡張性がないということは無く、拡張スロットやドライブの増設用ベイはあり、必要に応じたカスタマイズが可能です。

中には、DIY用のマニュアルを公開しているメーカーまであり、初心者が簡単なパーツ増設をするだけならば、手軽に試せるモデルまであります。

とはいえ、自作用のパーツを利用しているショップブランドに比べると拡張性が劣る点もあり、自作用なら必ず搭載されているようなスロットが無いモデルに出くわすことも少なからずあります。

その最たる例はグラフィックボード用のスロットで、グラフィックカードの増設に使うPCI Express x16スロットが無い場合があります。
グラフィックボードは増設したくなるパーツの代表格なので、グラフィックボードの増設を考えているのであれば、メーカーの仕様表を確認してPCI Express x16スロットの有無だけでも確認しておきましょう。

■タワー型でも独自仕様などに注意

カスタマイズしやすいタワー型であっても、一部特殊な独自設計があったりするので注意が必要です。
特に大型の高性能グラフィックカードなどはケース内部の大きさが限られていたり、電源容量や端子が足りなかったりと厳しいことがあります。

拡張スロット自体が自作用のマザーボードより少ない場合も多く、拡張性が足りないと感じるモデルもあります。
海外メーカーのモデルだと、稀に用途不明の謎の拡張スロットが搭載されていることがあり、パッと見で一般的なスロットと勘違いして、いざ拡張カードを増設しようと思ったらスロットが足りないということも有り得ます。

ただし、その分小型化されていたり独自の機能を持っていたりということもあり、カスタマイズ性が低いからといって、メーカー製パソコンがショップブランドパソコンに劣っているということはありません。

大幅なカスタマイズは難しくとも、タワー型ならば一般的な拡張カードの増設や、ドライブ、メモリの増設は問題なく、実際にカスタマイズで困ることもそうそうありません。

また、拡張カードのメーカーによっては、メーカー製パソコンでの動作確認をしている場合もあり、拡張カードの対応表から、自分の使っているパソコンが対応しているかどうか事前に調べられるという利点もあります。
場合によっては、自由な拡張性を持ったパソコンよりも、動作する拡張カードの確認が取れているメーカー製パソコンの方がカスタマイズに有利なこともあるので、結局は適材適所だといえます。

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