パソコンゲームを遊ぶにあたって、最重要はモニターです。
なんだかんだで、どんなハイスペックパソコンを使っていても、画面が小さく解像度が低かったら何の意味もありません。
大画面で高解像度でゲームを楽しむために高性能なパソコンを用意しているのだから、パソコン画面が小さいとすべてが無駄に帰します。
家庭用ゲーム機の場合でも同様で、最新の家庭用ゲーム機を小さい画面でプレイしていては意味が無いでしょう。
ゲーム用途の場合、パソコンのモニターは大きさ以外にもいくつかの要素が重要になります。
ゲームでは応答速度と遅延の少なさが重要
そんなパソコンゲーム用のモニターに求められる性能で重要なのが、応答速度と遅延の少なさです。
これらはどういうことかというと、パソコンから映像が出力されて、画面に反映されるまでにどれくらいの時間がかかるかということです。
以前普及していたブラウン管のモニターの場合は、リアルタイムで画面が表示されていたのですが、現在主流の液晶は画面に表示される前に映像処理が入るためほんの僅かにタイムラグがあります。
プロゲーマーには未だにブラウン管にこだわる人も少なからずいます。
通常作業にはほとんど影響のないラグなのですが、コンマ数秒を争うゲームではこのわずかなラグも深刻な問題となります。
このタイムラグは液晶ディスプレイが登場した当初から言われていて、日進月歩で改良されてきましたが現在もまだ完全には無くなっていません。
しかし、ゲーム用のモニターでは、極力気にならないようにするためのゲームモードが備わっていることがあります。
例えば普段はきれいな映像処理をするために働いている機能を、ゲーム中はオフにするといった処理優先に切り替えることができます。
ゲーム用は液晶自体のスペックも高いので応答速度が早く、さらにこのゲームモードで極限までタイムラグを減らしています。
動きの多いゲームをする場合はこういった機能を搭載している液晶を選ぶことも重要です。
接続端子も重要
ゲーム用のモニターの場合は接続端子も重要になってくる場合があります。
例えば、家庭用ゲーム機も所持している人ならば、高性能なゲーム用のモニターでゲーム機もプレイしたい場合もあるでしょう。
そういう場合はHDMI端子など、ゲーム機と接続しやすい端子を備えていることも大切です。
特に複数台ゲーム機を所持している人はその分端子が必要となるでしょう。
また、画面解像度が2560×1440以上になると、端子の規格がデュアルリンクDVIかDisplayportという端子が必要になります。
高性能なグラフィックボードなら搭載されている端子ですが、ケーブルを購入する場合などに注意が必要です。
マルチモニタという可能性
一般的には、パソコンのモニターはパソコン1台につき1枚という風に考えている人も多いと思いますが、パソコンには複数台のモニターを接続することも可能です。
例えば、GeForce GTX760なら1枚のグラフィックボードで4画面出力することも可能です。
ゲームによっては複数枚の画面を利用して大画面の出力をするマルチモニタに対応していることもあります。
そうでなくとも、例えば2画面で攻略サイトを開きながらゲームもプレイするというような使い方も可能です。
もっとも、マルチモニタはかなりのグラフィック性能が必要なので、生半可なグラフィックボードでは、複数画面を利用して高画質でプレイというのは難しいでしょう。
当然ながら多くのモニターを揃えるための出費や手間、設置場所や設置するためのモニターアームなどの器具など、いろいろ難易度も高くなります。