RAID 0について

RAID 0は1つのデータを複数のドライブに分けて書き込むことで、高速化する技術です。
台数が増えるほど高速化が可能で、仮想化されたディスクの容量は、構成したHDDの合計容量になります。

例えば、1TBのHDDを2台でRAID 0を構成すれば、1つのデータを2台に分けて書き込み、容量は2TBのHDDとして扱われます。
1TBが4台ならば、4つに分けて書き込み、容量は4TBとなります。

わかりやすく言い換えれば「複数台のHDDを1台の大容量で高速なHDDとして扱う」という、大きな高性能化が可能です。

反対にデメリットとしては、故障に弱いという点です。
1つのデータを分けて書き込むため、RAID 0を構成しているHDDのどれか1台が故障したら、全てのデータが消えてしまいます。

RAIDを構成するドライブの台数が増えれば、その分高性能になりますが、故障の発生率は台数に比例して高くなります。

このため、大容量のドライブを構築できますが、重要なデータを入れるのには不向きとなります。

また、データが分散されてしまうため、ランダム読み出しの性能は低下してしまうというデメリットもあります。

大容量化よりも高速化に注目し、性能が必要なマシンで構成し、データのバックアップは常に忘れないようにすれば有効活用ができるでしょう。


 *ストライピング、1つのデータを縞模様(ストライプ)のように分けて2つのHDDに書き込む

HDDの交換・増設について

データの消去・復元方法

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