JBOD、ソフトウェアRAIDなどについて

RAIDではありませんが、複数台のHDDをまとめる方法としてJBODがあります。
複数台のHDDを連結させるイメージで、各HDDの容量に関係なく構築でき、合計容量も単純に構築に使用したHDDの総容量です。

500GBのHDDと1TBのHDDと2TBのHDDでJBODを構築した場合は3.5TBのHDDとしてコンピューター上からは認識されます。


 *JBODでは複数のHDDを1つのボリュームにまとめる

RAIDのような複数台に同時に書き込むことはなく、1台ずつ順に使っていき、速度や信頼性はそれぞれ単独で使っている場合とほとんど変わりません。

故障した場合も、上記の例で1TBのHDDが故障した場合は1TBのHDDの中身と他のHDDに跨って保存されているデータが消えるだけで、500GBと2TBのHDDの中身にはほとんど影響がありません。

あまりパソコンの内蔵HDDでは使用せず、HDDを複数台搭載する大容量の外付けHDDや、あまりデータに信頼性を求めない場合の個人用のファイルサーバーでデータを単純に管理したい時に使用されます。

ソフトウェアRAID

RAIDに対応していないハードウェアを利用している場合でも、Windowsの機能によって、RAID 0やJBODを利用することも可能です。

ただし、デメリットもあり、ソフトウェアで制御する都合上、CPUの使用率が上がり、メモリも消費します。

Windowsの機能に依存しているため、Windowsのトラブルが発生した際に、前項で紹介したLinuxを利用したデータの復旧が難しいという点も困りものです。

高速化を目的とするRAID 0でCPU負荷がかかりパソコンの動作が遅くなっては本末転倒といえます。

その他のRAID

RAID 0/1/5/6とRAID 01/10の説明をしましたが、RAIDは他に RAID 2/3/4もあります。

しかし、これらは現在パソコンではほとんど使用されておらず、実用性も他のRAIDと比べると劣ります。

パソコン、もしくはサーバーやワークステーションで他に用いられるものではRAID 5とRAID 0やRAID 1を組み合わせたRAID 50やRAID 51、RAID 05、RAID 15があります。
最低台数はRAID 5が2組なので6台です、一般的なパソコンではだいたいこれくらいの台数が限界でしょう。

同様にRAID 6とRAID 0やRAID 1を組み合わせるRAID 60/61/06/16もあります。
ここまでくると個人ではかなりオーバースペックになり、コストに見合わないシステムになります。
しかし、RAID 61/16に関しては最低8台で構築し、5台までの故障に耐えるという信頼性を確保できるため、重要なデータを扱う企業では一考の価値があります。

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