GPUの2大メーカー、nVidiaとAMDがしのぎを削り合う中、また新しいGPU搭載グラフィックボードが市場に投入され、早々と売り場から売れていって姿を消したそうです。
その新しいGPUの名は「RADEON R9 Fury」です!
RADEONはAMDのGPUの名前ですね。
古参ファンからはAMDじゃなくてATiだろ!という声も聞こえてきそうですが、そのへんの話はまた暇があったら改めてしたいところです。
RADEON R9 Furyは、RADEONのウルトラハイエンドGPUで、従来のモデルナンバーではなく「Fury」という名前が付いていることから、ただならぬAMDの決意を感じます。
もしくは、単純に、ライバルのnVidia最上位である「TITAN」に対抗してこういう名前を付けただけかもしれませんが…
今回入荷してすぐ売れたのは、Furyの中でも標準で水冷クーラーを搭載した「R9 Fury X」というモデルだそうです。
店頭での価格は11万円前後で、初物ご祝儀価格だと加味してもRADEONにしてはかなり高価な印象ですが、新製品のグラフィックボードをいち早く購入する層からすると許容範囲といったところですね。
すぐに空冷のFuryも入荷すると予想できますが、やっぱりそっちもすぐに売り切れ続出しそうな気がしますね。
簡単に「Fury」スペックを紹介すると
GPUクロック | 最大1050MHz |
---|---|
メモリ帯域 | 512GB/s |
メモリインターフェイス | 4096-bit HBM |
メモリ容量 | 4GB HBM |
ストリーミングプロセッシングユニット数 | 4096 |
となっています。
単純計算でストリーミングプロセッシングユニット数は従来のRADEONハイエンドの2816から大幅に増えた4096となっていて、1.4倍の演算性能を持っています。
この点は世代間の刷新といった感じでありますが、Furyで一番注目されているのはメモリ周りの仕様変更です。
従来の、というよりグラフィックボードで長く続いたGDDRメモリではなく「HBM」という新しいメモリが採用されていることが話題を呼んでいます。
このHBMは、簡単に言うと、今まで平面に実装していたメモリチップを縦に高く積んで、面積を抑えると共に配線の距離を短くできるという利点があります。
なんと実装面積は従来と比べて5%程度に抑えられるというとてつもないブレイクスルーをする技術のようです。
こういった、新世代のハイエンドGPU、はユーザーからの期待感も高かったのでしょう。
次世代の技術をいち早くライバルに先んじて搭載したRADEON R9 Furyは店頭に並ぶやいなや売り切れるという大人気っぷりを見せているようです!
もっとも、こういったグラフィックボードの新商品は、初回の入荷本数も少なくて、店頭に並んだ瞬間に売れるのが普通なんですが、そのへんは言わぬが花ですかね。