MSOfficeにはどんな種類があるの?値段やパッケージの内容まとめ

MSOffice、マイクロソフトオフィスといえば、かつては最初からパソコンに入っているソフトの代表格でした。

しかし、今ではそうでもないというのが前回のお話。
最近のマイクロソフトオフィス事情

今回は、MSOfficeを使うには何を買えばいいのか、現在家庭向けに販売されているMSOfficeについて価格や販売形態についてまとめてみました。

わかりやすくするために家庭用Officeの販売形態の種類、独自の分類分けにしています。

  • プリインストール版
  • サブスクリプション版
  • 永続ライセンス版

当サイトの分類ではこのわけかたがわかりやすいと判断したので、これに沿って説明していきます。

ではそれぞれの説明

プリインストール版

プリインストール、つまり、「買った時に最初から入っている」ということです。

マイクロソフトの公式では「Office Premium」という名称が使われています。

プリインストール版は永続ライセンスで「インストールされていたパソコンが壊れるまで」永続的に使用することができます。

最新版Officeへのアップグレードも可能です。

買ったパソコンでのみ使用可能で、他のパソコンへのライセンス移管などは不可能です。

日本国内では、現在三種類のエディションが用意されていて、含まれるソフトが違います。

それぞれの違いはこちら

Edition名 Personal Home&Business Professional
ソフト Word,Excel,Outlook Word,Excel,Outlook

PowerPoint,Onenote

Word,Excel,Outlook,

PowerPoint,Onenote

Publisher,Access

大まかな価格 19000円 24000円 48000円

Office Premiumでのエディション事の違いは含まれているソフトと価格だけ、それ以外の点では違いはありません。

他にも1TBのオンラインストレージや毎月60分間の無料Skype通話サービスなどのOffice365サービス(1年間)が付属します。

価格は単品販売されていないため大まかな価格ですが、BTOパソコンのカスタマイズや、オーダーメイドパソコンで追加する場合はだいたいこれくらいの価格となります。

ポイントとなるのは、PowerPointが必要かどうか。
使うのがExcelとWordだけで、PowerPointが必要ないならPersonal、PowerPointも使うならHome&Businessを選べば大丈夫です。

BTOパソコンなどカスタマイズできるパソコンなら必要な方を選べば問題ありませんが、既成品の場合はどのエディションがインストールされているか注意しましょう。

なお、プリインストール版はOffice2013の各エディションがインストールされたモデルもまだ店頭に残っています。
こちらは永続ライセンスですが、最新版への無料アップグレードは(今のところ)できません。

サブスクリプション版

現行のMSOfficeでは、サブスクリプション版である「Office 365 Solo」がパッケージ販売の主な形となっています。
サブスクリプションとは、購入ではなく、借りて使用した期間だけ代金を払う方式です。

つまり、ソフトを購入するのではなく、月額使用料を払って利用することになります。

価格は

  • 1ヶ月1274円
  • 1年間一括12744円

となっています。

Amazon、ヨドバシカメラ通販でも「1年間ライセンス」が販売されていて、ソフトをインストールしライセンス認証してから1年間使用できるという形がとられています。
公式よりも、こういった通販サイトから購入したほうが少し安くなっています。

サブスクリプション版の中身は

  • 常に最新のOfficeが使用可能
  • 2台のパソコンにインストール可能
  • Word,Excel,Outlook,PowerPoint,Onenote,Publisher,Access全て利用可能
  • Office365サービスが利用可能

となっています。
プリインストール版最上位のProfessionalと同じソフトが利用可能で更に2台までインストールできます。
PublisherやAccessまで使う人にはお得ですが、反面、使うパソコンは1台だけで、WordとExcelしか使わないという人には、かなり割高に感じるでしょう。

2台インストール可能なのは、Windowsだけでなく、Macintoshにもインストール可能で、それぞれの最新版のOfficeが利用できます。

現在だとWindowsの最新版は2013ですが、Mac版では2016が利用可能です。
もちろん、Windows版のOffice2016など新しいバージョンのOfficeがリリースされると最新版に更新できます。

永続ライセンス版

永続ライセンス版は旧来のパッケージ版です。
購入すると、そのままずっと使い続けることができます。

こちらはサブスクリプション版同様1ライセンスでパソコン2台までインストールすることが可能です。

現在販売されているのはOffice2013の各エディションです。

Edition名 Personal Home&Business Professional
ソフト Word,Excel,Outlook Word,Excel,Outlook

PowerPoint,Onenote

Word,Excel,Outlook,

PowerPoint,Onenote

Publisher,Access

価格 32184円 37584円 64584円

もっとも、現在販売されているといっても実際のパッケージの出荷は2014年で終わっており、パッケージは店頭在庫のみとなっているようです。

ダウンロード版は、マイクロソフト公式ページの他に、amazonやヨドバシの通販などでも購入できます。

マイクロソフト公式ページではダウンロード版は定価ですが、各通販サイトではかなりの額が割り引かれているので購入は公式以外の方がいいでしょう。

永続ライセンスなので、ずっと使い続けることは可能ですが、最新版へのアップグレードができないため、いずれマイクロソフトのサポートが切れる点は留意しておきましょう。

価格の面を考えるとパソコン2台にインストールすることを前提に考えると、プリインストール版よりも安くなります。
サブスクリプション版と比較しても、Excel・Word・PowerPointぐらいまでで、PublisherとAccessを使わないのであれば、3年以上使えばサブスクリプション版より安くなります。

アップグレードできない点はネックですが、MSOfficeに関しては、古いバージョンをサポートが切れるまで使うということもままあるため、十分元が取れるでしょう。

この永続ライセンス版は、今までは新バージョンが出る毎に発売されていましたが、マイクロソフトの戦略がサブスクリプション版をパッケージの主流にしている節があり、今後も発売されるかは微妙なところです。

パッケージ版とダウンロード版

ひと通り説明したところで、最近のMSOfficeで勘違いしそうなところを補足しておきます。

現在MSOfficeはパッケージ版とダウンロード版が販売されていると説明しましたが、パッケージ版でもインストールディスクは付属しません。
プロダクトキーの書かれた箱が届くだけです。

では、ソフトのインストールはどうするのかというと、マイクロソフトからダウンロードしてきてインストールします。

ネットに繋がっていないなどの理由でインストールディスクが必要な場合は、インストールディスクの作成も可能です。
また、別途1500円でインストールディスクを購入することも可能です。

(そこまでするなら、パッケージにディスクを入れておいてくれればいいのに…)

この点はダウンロード版もパッケージ版も同様です。

要するにダウンロード版との違いは、プロダクトキーの書かれたパッケージがあるかないかだけです。

一応販売価格は数千円ほどダウンロード版の方が安くなっています。

それだけといえばそれだけなのですが、パッケージ版は一応商品実物があるので、代引き購入や在庫のある店舗なら現金で購入したりもできます。
ダウンロード版はマイクロソフト公式やAmazonではクレジットカード決済のみなので、クレジットカードを持っていない場合などそもそも購入できないということがありえます。

まとめ・結局どれがいい?

それぞれの特徴や販売形態を説明しましたが、結局はどれを買えばいいのでしょうか?

身も蓋もない言い方をするなら、ケース・バイ・ケースですが、現状では

  • 新しくパソコンを購入する予定があり、Excel・Word・PowerPointぐらいを使うならプリインストール版を
  • すでにあるパソコンにインストールする、もしくは、PublisherやAccessまで必要ならサブスクリプション版を
  • Word・ExcelぐらいならOffice2013 Personalの永続ライセンス版を

と、しておきます。

新しいパソコンを購入する時に限りますが、PowerPointまで含まれるHome&Businessで事足りるなら、プリインストール版がお買い得でしょう。

WordとExcelぐらいしか使わないというのであれば、Office2013 Personalの永続ライセンス版で十分でしょう、新しいバージョンが発売されてもアップグレードできませんが、WordとExcelぐらいなら、古いバージョンを長いこと使っている人も大勢居ます。

それ以外の場合は今はもうサブスクリプション版でいいと思います。
個人的な好みでは、月額や年額払う必要があるというのはなんだか気が乗りませんが

  • 年間約12000円で2ライセンス
  • 常に最新バージョン
  • Professionalと同じソフトが使える

というのは、今までのMSOfficeの値段と比較しても高いというわけでもありません。

MSOfficeでどれがいいか迷った人はとりあえず、この選び方を目安にすればそこまで失敗もないでしょう。

2015/07/28 19:19:28

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