LiveCDやLiveDVDのLinuxにも多くの種類がありますが、ここ数年でLiveCDとして使えるLinuxの中でも特に人気があるのが「Ubuntu」です。
*Ubuntuの日本語ページ
初心者から上級者まで使える、簡単でいてなおかつヘビーな使い方にも耐える、インストールが簡単でCD起動のままでも使える、いろいろなパソコンでそのまま起動できるといった特徴があり、今まで敷居の高かったLinuxOSがWindowsしか使ったことがなかったけどLinuxを試してみたいという層にヒットしました。
改変と再配布自由ということで、一時期はどのパソコン雑誌でも独自にカスタマイズしたUbuntuを付録にしていたほどです。
とっつきにくいイメージのあるLinuxですが、このUbuntuに関してはLinuxによくあるキーボードによるコマンド入力などが最小限で、ほとんどマウスで作業できるということもあり、Windowsしか使ったとこのない人でも簡単に使用できます、反対に上級者はだいたいの作業をキーボードとコマンドでこなすこともできます。
データの救出ぐらいならば特別な知識がなくとも、マウスだけでも行えるため、Windowsしか使ったことがない人でもそれほど抵抗なく作業ができるでしょう。
ウェブブラウザ、メールソフト、オフィスソフトなども標準でパッケージに入っているためWindowsが起動しないときは、とりあえずUbuntuのLiveCDを使い目下急ぎの作業だけ片付けるという使い方もできます。
Ubuntuの入手法
Ubuntuの入手に必要なものは
・CD-RやDVD-Rの書き込みができてインターネットに接続されているパソコン
・Ubuntuのファイル
・空のCD-RもしくはDVD-R
この三つです。
Ubuntuのファイルは、公式サイトからダウンロード可能です。
日本語版の公式ダウンロードページ
http://www.ubuntulinux.jp/download
*日本語版ダウンロードページの画面
「日本語 Remix CDイメージのダウンロード」をクリックすると、ダウンロードできるミラー一覧が表示されるので、好きなところからダウンロードしましょう。
*いろいろなミラーサーバーからダウンロードできる、最新版の他、まだサポートの続いている旧バージョンも入手可能
「12.04」や「11.10」などのバージョンがありますが、これはリリースされた年月で「12.04」なら2012年4月に「11.10」なら2011年10月にリリースされたバージョンになります。
今回は現時点での最新バージョンである「12.04」で説明しますので、バージョンは12.04をダウンロードしてください。
ダウンロードしたファイルの形式はCDイメージの「.ISO」ファイルになっています。
このCDイメージをCDやDVDのライティングソフトを使ってCD-RやDVD-Rにイメージから書き込めばLiveCDの完成です。
ライティングソフトを利用したLiveCDの作成方法はまた後述します。
注意点としては「別にもう一台起動できるパソコン」が必要という点です。
一台しかパソコンを所有していない場合は、どこかでネットに接続できてCD-Rに書き込みができる光学ドライブを搭載したパソコンを借りる必要があります。
知り合い、公共の施設、ネットカフェなどでパソコンを借りて作成しましょう。
この他に、UbuntuのCDを手に入れる方法としては、雑誌や解説本などに付録としてついているものを使用する方法があります。
雑誌ならば千円前後、解説書などは数千円で購入できます。
この場合の利点は、使い方の説明が書籍に書いてあるため、わかりやすい説明書が付いているという点です。
この機会にUbuntuに興味をもって常用するつもりならば、こういった書籍から入手するのも悪くありません。