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HDD(ハードディスクドライブ)で必要な設定には、パーテーションの分割とドライブレターの指定があります。
1台のHDDを複数の領域に分けることをパーテーションの分割といいますが、分割することにより、1台のHDDでも複数台のHDDのように扱うことができます。
また、ドライブレターに使うドライブ文字は、HDDなどのストレージ、光学ドライブなどにCからZまで割り当てられますが、一般的にはCドライブから始めるとよいでしょう。
<このページの目次>
HDD(ハードディスクドライブ)で必要な設定には、パーテーションの分割とドライブレターの指定があります。
1台のHDDを複数の領域に分けることをパーテーションの分割といいますが、分割することにより、1台のHDDでも複数台のHDDのように扱うことができます。
また、ドライブレターに使うドライブ文字は、HDDなどのストレージ、光学ドライブなどにCからZまで割り当てられますが、一般的にはCドライブから始めるとよいでしょう。
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HDDで必要な設定で、パーテーションの分割とドライブレターの指定があります。
HDDは1台のHDDを複数の領域に分けて使用することができます。
HDDをパーテーションで区切って分割し、1台のHDDを複数の領域に分けることができ、例えば1TBのHDDを500GBと500GBに分けて2台のHDDのように扱うことができます。
ドライブレターは、分割したパーテーションや、搭載しているドライブ毎に振られるドライブ文字で、CDEFG……とアルファベットが振られ「ローカルディスク(C:)」の(C:)のように表示されます。
*コンピューターに認識されているドライブ、(C:)などがドライブレター
(C:)のドライブ文字が振られたドライブは「Cドライブ」という呼び方がされます。
Windowsでは基本的にはパーテーション分割の必要はありません。
下手にパーテーションを分割するよりも、1ドライブをそのまま1パーテーションで使用した方が余計なトラブルを防止することができるでしょう。
しかし、パーテーションは場合によっては分割しておくと便利なこともあります。
例えば、OSの再インストールをする場合、OSをインストールするパーテーションと、データを保存するパーテーションを分けておけば、OSを再インストールする場合にデータ用のパーテーションのデータを消すことなくOSを再インストールできます。
*1TBのHDDのうち120GBをOS用として分割し、他のドライブは1パーテーションで使用
この他、1台のパソコンを家族で共用する場合などは家族毎にデータを保存するパーテーションを分けておくといった使い方もあります。
OSの過渡期では、パーテーションを分割して、1台のHDDに古いOSと新しいOSの両方を入れるというような使いかたもよくあります。
1台のドライブを分割して複数台のように使うのとは反対に、サーバー系OSの機能や、チップセットの機能、RAID構築などで複数台のHDDを1つのパーテーションで扱うことも可能です。
もっとも、管理のしやすさでいえば1ドライブ1パーテーションで使うのが一番単純で簡単です。
パーテーションの分割は、XP以前ではフォーマットした後から容量の変更などは難しかったのですが、Vista/7ではフォーマットして現在使用しているドライブでも後からパーテーション領域の大きさを変更することができます。
*Vista/7ではボリュームの拡張、縮小が可能
ただし、この後からパーテーション変更もトラブルの原因となりやすく、特にデータが消える可能性もあるので、変更する前にデータはしっかりバックアップしておくようにしましょう。
ドライブレター、ドライブ文字の指定に関しては「OSはCドライブにインストールする」ということさえ注意していれば問題ありません。
Windows自体はCドライブ以外にもインストールできますが、その他のソフトによっては「OSがCドライブにインストールされている」ことを前提にプログラムされていることがあります。
そのため、ソフトによってはWindowsをCドライブにインストールしていないと不具合が発生する場合があります。
WindowsをCドライブ以外にインストールするメリットは特にないため、よほどの事情がなければOSはCドライブにインストールしましょう。
OSが入っているドライブはドライブレターの変更が難しいため、OSインストールする時は注意しましょう。
ドライブレターに使うドライブ文字は、HDDなどのストレージ、光学ドライブなどにCからZまで割り当てられます。
よほど細かくパーテーションを分割するか、USBハブを使って大量にUSBフラッシュメモリでも接続しない限りZまで使い切ることはないでしょうが、Z以降はドライブレターが割り当てられず使用できません。
OSの入ったドライブのドライブ文字は変更が難しいですが、それ以外のドライブならば、コントロールパネルのコンピューターの管理から簡単に変更可能です。
ドライブレターの変更自体は簡単ですが、ドライブレターを変えるとソフトの保存先設定がおかしくなる場合があります、ソフトで自動保存設定や作業フォルダなどが変わることがありますので必要ならばソフトの保存先設定をやりなおすようにしましょう。
*例えば、音楽の保存先フォルダのドライブレターが変わっていたらうまく保存できない
なお、ドライブレターで(A:)と(B:)に関しては、FDD(フロッピーディスクドライブ)のために割り当てられており、FDD以外ではAドライブとBドライブは使用できません。
ドライブレターが(C:)からなのはFDDが中心だった頃の名残です。
パーテーション分割とドライブレターの構成の例として、メーカー製パソコンでよくある構成をあげると
・Cドライブ、OSがインストールされているドライブ
・Dドライブ、リカバリしてもデータが消去されない領域
・Eドライブ、光学ドライブ
というのがよくある構成です。
リカバリディスクが付属しないHDDリカバリをする機種だと、リカバリ用のデータが入ったドライブレターの割り当てられていない隠し領域があります。
*東芝のノートパソコン、(C:)と(D:)以外にドライブレターが振られていない領域がある
この隠し領域は、パーテーションの変更などをする時、うっかり消去してしまうことがあるので注意しましょう。
あらかじめリカバリディスクを作っておくと安心できます。
パーテーションやドライブレターの設定で要点をまとめると
・OSはCドライブにインストールする
・基本は1ドライブ1パーテーションが管理しやすい
・例外として、OSインストール領域だけ分けておくと再インストールしやすい
・ドライブレターはCからZまで
・ドライブレターの変更後は保存先設定などの確認を
・WindowsVista/7は後からでもパーテーションの変更が可能
といったところで、最重要点は「OSはCドライブにインストール」です。
パーテーションの分割や、C以外のドライブレターに関しては、結局は各個人がそれぞれ自分が使いやすい設定にしてしまってかまいません。
ただし、ドライブレターにしても、パーテーションの大きさにしても、いったんシステムを運用し始めた後でごちゃごちゃと変更するのは無用なトラブルの元となります。
WindowsVista/7でパーテーションを変更しやすくなったからといって、あまりいじるべきではないでしょう。