今までの常識で言えば、光回線といえば、NTTのフレッツ光でしたが、最近になって、ドコモ光とソフトバンク光と言った、大手の新しい回線サービスが参入しています。
まずは使用料金を簡単にご案内
ドコモ光
ソフトバンク光
金額やサービス的には、既存のフレッツ光と大きく違うということはないようです。
というより、光電話まで含めると少し高いぐらいです。
ここで思うは「はて? なんでNTTのサービスであるドコモ光が新しく参入してるの?」
という疑問です。
ソフトバンク光はともかく、確かにドコモ光はフレッツ光と同じNTTのサービスです。
NTTフレッツがあるのに、なんでわざわざ新しいサービスとして参入するのでしょうか?
ソフトバンクに関しても、長年NTT回線のプロバイダーとしてYahoo!を提供しているのに、なんで今になって新規にソフトバンク光をサービス開始したのでしょうか?
その答え…の前にヒントを出すと、フレッツ光と同じく全国区の回線サービスを提供しているauひかりという回線サービスがありますね。
ドコモに、ソフトバンクに、au…そう、携帯電話・スマートフォンの大手3社のサービスと同じ回線業者が揃ったことになります。
もともと、auひかりはauスマホと一緒に契約することによる、auスマートバリューで大きなキャンペーンを行ってお得なサービス展開をしていました。
ドコモとソフトバンクも回線と一緒の契約にしたかったのが、今回ドコモ光とソフトバンク光が参入した理由です。
ソフトバンクはプロバイダー事業は展開していても、回線事業はしていなかったため、セット割引ができず、ドコモの方はもう少しややこしい事情で、独占禁止法の関係でフレッツ光とのセット割引ができずに居ました。
そこで、新たにセット割引のための回線事業を開始したわけです。
どちらのサービスもフレッツ光からの乗り換えや転用が可能で、すでにフレッツ光を使っている人ならすぐに利用変更してスマホや携帯電話とのセット割引を利用できるようです。
選べるプロバイダーは少ないですが、サービスや安定性自体はNTTの回線を利用していることもあり、従来のフレッツ光と比べても大きな差はありません。
つまり、既存のサービスと違うのは自宅のインターネット回線だけを重視していたサービスから、「ネット+スマホ」での両方のサービスだということです。
よりお得にネットとスマホを使うためのサービスなのです。
しかしちょっと待って?
auスマートバリュー同様、すごくお得…に感じますが、意外と従来のNTTフレッツ光+スマートフォンの費用とあまり変わらないことも多いようです。
また、最近ではスマートフォンは通信制限や通話を切り捨てれば、格安SIMを使ったほうが圧倒的に安いこともあり、一概にこれは乗り換えるべき!とまでは言えない状況です。
実際にこれらの割引を利用したほうがお得というのは、「家族みんながドコモのスマホを使っている」というような場合に限られます。
1回線で、スマホや携帯10台分まで割引が受けられるのですが、使っているのは1人だけだと、ほとんど値段が変わらないのに、縛りの内容だけキツいという事もありえます。
特に西日本のフレッツ光は長期間利用すると年々利用料金が減っていくという「光もっともっと割」があるため、長年使っている人なら、フレッツ光自体の利用料金のほうが安くなっているということもあるかもしれません。
スマホの格安SIMの参入と同様に、新たな回線業者の参入も増えてきたため、これまで以上にお得な組み合わせは変わってきているようです。
とはいえ、ドコモやソフトバンクのスマホを家族で使っている人には魅力的なサービスです。
これからさらにいろいろな展開がありそうで、楽しみです。