意外と安い?1万円代でも買えるお得なプリンターの選び方

パソコンの周辺機器といえば、必須なのがキーボード・マウスとディスプレイ、コレに加えて。
スピーカーやヘッドフォンなど音を聞くための機器も欲しいところ。

その次といえば、多くの人がいうのがプリンター。
でも。「そこまでプリンターって重要な機器なの?」そう思う人も少なく無いでしょう。

実際のところ、プリンターを持っていても使っていない人も多いと思いますし、買おうか毎年悩んでるけど結局買ってないという人も多いでしょう。

個人的な偏見を多めに交えつつ、今どきのプリンターの紹介と選び方を紹介したいと思います。

プリンターっていつ使う?

こと日本国内市場を見ると、プリンターは、パソコンの周辺機器の中でも、旬のある季節商品だと思います。

多くの人がプリンターを使うのは、ほとんどが、年賀状を書く年末に集中しているからです。
夏場の暑中見舞いも同じくプリンターが活躍する時期です。

おそらく、多く日本人はこの二大機会に使うことがほとんどなのではないでしょうか。

最近では、以前はプリントアウトしていた、メモや地図などは、スマホやタブレットに入れたりその場で検索したりなど、プリンターの出番を携帯端末に奪われつつあり、さらに活躍の機会は減っているような気がします。

しかしながら、デジカメの普及や、そこから発展したデジタル一眼レフやミラーレス機などの高級デジタルカメラブームなどから、写真プリントをする機会も増えています。

結局のところ、使う人は使うけど使わない人はまったく使わないというのはこのあたりの事情にあるのでしょう。

買い時はいつ?プリンターは季節商品です

主な出番は年賀状と暑中見舞い…ということで、業界的にはプリンターは季節商品な一面があります。
売り場での力の入れよう、通販サイトでもプリンターがページを賑わせるのはだいたい年賀状シーズンです。

その他の季節では、パソコン専門店や電気屋のチラシで、すみっコに数機種特価で紹介されているぐらい、限定3台とかでもチラシの期間終了ぐらいに店に行ってもまだ残っているような売れ行きです。

春の新生活シーズンなどでは、他の機器と一緒にまとめて揃えられることもありますが、どちらかというと年賀状シーズン以外は脇役という位置に居ます。

そんな機器なので、正直年賀状シーズン以外ならいつ買ってもあんまり変わらないので、いつ買ってもそんなに変わらないのが本音です。
というわけで、プリンターは欲しくなった時が買い時、でも待てるのなら暑中見舞いとか年賀状のシーズンまで待ってもいいんじゃないかぐらいの感覚です。

プリンターの種類

プリンターはおおまかに3つの種類があります。

  • インクを吹き付けるインクジェットプリンター
  • トナーという粉ををレーザーで付着させるレーザープリンター
  • インクリボンをピンで打ち付けるドットインパクトプリンター

このうち個人で使用されるのは、主にインクジェットプリンターです。
本体も安価で、細かく色鮮やかな印刷ができると扱いやすいプリンターです。

専用の表面加工プリンタ用紙を使うと高画質にプリントでき、インクジェット用の紙は様々な種類があります。
インクは主に染料を使われ、色は鮮やかですが水に濡れるとインクが落ちます。

このプリンターに関しては後でもうちょっと詳しく説明します。

レーザープリンターは主に会社の事務所などで使われることが多いですが、ローエンドの機種などは個人でも手が出せるくらいの価格であります。
印刷速度は速く、印刷面は水にも強いです。
普通紙にも綺麗に印刷できますが、インクジェット用の表面加工された用紙だとうまく印刷できないこともあります。

ドットインパクトプリンターはまさに業務用のプリンターで、複写式の用紙にも印刷できるという特徴があります。
旧世代からの遺物的なプリンターですが、未だに複写式に対応できるということで業務用では結構な需要があり、新製品もリリースされています。
とはいえ、個人では買う必要のないのも確かで、一般の販売店ではほとんど見たこともありません。

インクジェットプリンターの細かい詳細

インクジェットプリンターは現在最も標準的と言ってもいいプリンターです。
様々な種類があり、値段も多岐にわたります。

主な種類を分類すると

機能
  • 単機能モデル
  • 多機能モデル(複合機)
使用するインクの種類
  • 顔料or染料
  • 色数
  • 一体型or独立型
用紙サイズ
  • A4
  • A3
  • A3ノビ
  • はがきサイズ

といった違いがあります。
最近の定番はA4サイズの複合機が人気があります。

最近というか、今後は余程環境の変化がない限りA4の複合機が標準のままでしょうね。

それぞれを説明すると

機能

単機能はそのまんま、プリントする機能だけのモデルです。
複合機、多機能モデルは、プリンターに加えて、コピー機能、スキャナ機能なども持ったモデルです。
普及しているA4サイズのプリンターでは単機能も複合機もそれほど価格差がなく、単機能のモデルは種類も減ってきているため、選択肢もほとんどありません。

ごく一部の単機能のモデルを除いて、ほとんどが複合機と言ってもいい状況です。

大型のA3プリンターや反対に小型のプリンターでは単機能モデルも結構あります。

インク

インクは、どれだけ綺麗な印刷ができるかにも関わります。
基本は4色インクのモデルで、色はCMYKの四色です。
インクにも種類があり、水濡れに強くてくっきり印刷できる顔料と、色鮮やかな染料があります。

どういったインクを採用するかはプリンターの機種によります。
そのため、どんなインクを使うプリンターかは重要なポイントとなります。

インクが入ったカートリッジは、シアンマゼンタイエローが一つになった一体型と各色が別となった独立型があります。
一体型は1色インクがなくなると、まとめて全部交換しなくてはならないので、独立型の方が便利です。

ローエンドのモデルは一体型のインクカートリッジの場合があるので注意しましょう。

用紙サイズ

用紙サイズはそのまんま、対応している最大サイズのことです。

基本的には、下位互換があり、A3対応プリンタならA4も印刷できますし、はがきサイズなども印刷できます。

標準的なのはA4プリンターですが、インクジェットならA3プリンターでもそこまで高価でもないので、大きな紙に写真をプリントしたいと思うのなら狙い目です。
プリンター自体が一回り大きいので置き場所なども考えておきましょう。

高級モデルなら、給紙が前面と背面二方向からできたり、両面印刷にも対応していたりなど用紙サイズだけでなく、給紙方法も便利になっていたりします。

家庭用ではキヤノンとエプソンが二大メーカー

プリンターは、国内外多くのメーカーから販売されていますが、個人が家庭用で買うメーカーといえば、ほぼキヤノンかエプソンのどちらかを買えば間違いありません。

おおまかに両社の特徴をまとめると

キヤノン
  • 下位モデルと上位モデルの印刷解像度が違う
  • 顔料インクの黒に染料インクのシアンマゼンタイエローが基本
エプソン
  • 上位モデルも下位モデルも印刷解像度は同じ
  • 顔料インクのモデルと染料インクのモデルがある

といった違いがあります。

キヤノンは下位モデルは解像度が4800×1200dpiで上位モデルは9600×2400dpiという違いがあります。
一方エプソンはどのモデルも5760×1440dpiと同じです。

解像度に関しては、キヤノンの上位モデルの方がエプソンのプリンターよりも高いですが、インクの違いなどもあり実際にはそこまで差がないように感じます。

インクの構成は両社でかなりの思想の違いが見受けられます。
プリンター選びのキモはこの点にあるように思います。

キヤノンのインク

キヤノンは4色インクの場合、顔料の黒に、染料のシアンマゼンタイエローという組み合わせを基本にしています。
どういうことかというと、文字をくっきり印刷できると共に、写真も色鮮やかにという一挙両得な考えがあります。

キヤノンのインクで5色インクの場合は、その基本4色に加え、染料の黒が使用されます。6色インク場合はさらに染料のグレーが追加され、中間の色調も再現しやすくされています。

また、インクを噴射するヘッドをユーザーが交換することもできるという特徴もあります。
もっとも、ヘッド部はかなり高価で、ユーザーが交換した場合は保証も対象外です。
高級モデルならともかく、中級機ではヘッドを交換するほどのこともないでしょう。

エプソンのインク

一方のエプソンは、顔料インクを採用しているプリンターと染料インクを採用しているプリンターが綺麗に分かれています。

4色インクのモデルは、4色とも顔料のモデルか4色とも染料のモデルになります。
顔料インクの4色プリンターは普通紙でもくっきり印刷できるのが特徴ですが、染料に比べると色合いは劣ります、染料インクの4色プリンターは普通紙での書類などの印刷品質は劣りますが写真印刷では綺麗な色合いが出せます。

6色インクのモデルでも同様で、すべて染料インクでCMYKにライトシアンとライトマゼンタを加えた6色のように、すべてのインクを写真印刷に使用するような構成になっています。
最新のモデルでは、CYMKにグレーとレッドを加えた6色のモデルも登場しています。

これらを踏まえてインクだけで判断するなら、書類も写真もそれなりに印刷するならキヤノン、はっきりと書類と写真の用途が決まっているならエプソンがベターです。

その他のメーカーとインクの入手性

キヤノンとエプソンのどちらかを買えば間違いないと断言しましたが、インクの入手性の都合もあります。

何故かというと、他のメーカーの場合はインクの入手性の問題があります。

当然ですがインクは消耗品なのでなくなると交換しなくてはなりません。
インクが売っている店は、パソコン専門店、家電量販店、電気屋、家電を扱っているスーパー、ホームセンターなどなどいろいろなところで販売されています。

…が、専門店以外ではほぼキヤノンかエプソンのインクしか扱っていないので、これ以外のメーカー製のプリンターを買うと、インクを売っている店を探さないといけません。

キヤノンかエプソンのプリンターを選んでおけばこういう煩わしさはなく、販売してる店の中から安い店を探す余裕すらあります。

マイナープリンターのインクの話

以前あったことですが、管理人行きつけのパソコン専門店でhpのプリンターがかなりの低価格で特価していたのですが、何故こんなに安いのか顔見知りの店員に尋ねてみると

「本体は扱ってるんですが、インクが手に入らないんで、実質元から入ってるインク分だけ印刷できる使い捨てのプリンターなんです」

と、気安い店員だったのでぶっちゃけてくれました。

ちなみに、今だとhpのプリンターのインクも、販売店だと置いてるところはそこまで多くありませんが、通販などで購入することはできます。

結局どれを買えばいいの?

結論からいうと、特にこだわりが無ければ

  • インクジェットプリンター
  • A4サイズ
  • 多機能モデル(複合機)

を選べば大丈夫です。

後はインクの説明のところでも述べたように、書類印刷が多いとはっきりしてるならエプソンの顔料インクのモデル、写真印刷が多いとはっきりしてるならエプソンの染料インクのモデル。
どっちかわからないというのならキヤノン。

こんな感じで大丈夫でしょう。

後は予算に合わせて選べばOKです。
1万円前後のモデルが性能機能ともに過不足なくオススメです。

春先はこのあたりの買いやすい価格帯のプリンターが特価していることも多いので欲しい人は注目してみましょう!

管理人ならこれを買うというプリンター

結論を出した後でなんですが、管理人が買うならコレというモデルをいくつかピックアップします。

書類も写真も使える汎用性

キヤノン MG5730

メーカー公式

実売価格約10000円

機能 複合機、コピー、スキャン有り、FAX無し
インク 5色、顔料:黒、染料:黒、シアン、マゼンタ、イエロー
用紙サイズ A4

顔料黒で、文字くっきり、染料のCMYKで写真も綺麗。
価格もお値頃でこれを買えば間違い無し!

普通紙クッキリ書類向け

エプソン PX-048A

メーカー公式

実売価格約8000円

機能 複合機、コピー、スキャン有り、FAX無し
インク 4色、顔料:黒、シアン、マゼンタ、イエロー
用紙サイズ A4

顔料インクで、普通紙でもクッキリ印刷できる!
書類向けの複合機。

6色染料インクで写真が綺麗

エプソン EP-708A

メーカー公式

実売価格約10000円

機能 複合機、コピー、スキャン有り、FAX無し
インク 6色、染料:黒、シアン、ライトシアン、マゼンタ、ライトマゼンタ、イエロー
用紙サイズ A4

6色の染料インクで細かい色調も表現!
価格もお手頃で本格写真プリント。

2016/03/29 11:18:29

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