グラフィックボードを交換しよう

■3Dグラフィック性能求めるならグラフィックボード

グラフィックボードは、GPUが搭載された拡張ボードで3Dグラフィック性能を求める場合に増設するボードです。
最近では、以前のオンボードグラフィックとは段違いに性能が高い内蔵GPUがCPUに搭載されていますが、それでも単体のGPUを搭載したグラフィックボードとは比べるまでもありません。

単体のGPUは非常に高い処理能力を持っており、3Dグラフィックを重視する用途では無ければ話にならないレベルです。
特に3DゲームならばCPUやメモリはある程度の性能があればいいのですが、グラフィックボードはできるだけ高い性能が必要となります。

少しでも高い性能を求められるパーツで、非常に進化の速いパーツでもあります。
3Dゲームを遊ぶユーザーならば、かなり頻繁に買い換えて交換するパーツです、ツボを押さえてパソコンのカスタマイズを楽しむには最適なパーツといえるでしょう。

また、最近では、この高い処理性能を3D以外にも生かそうという研究開発が進んでおり、ソフトウェア側でグラフィックボードを使って処理速度を上げる機能を盛り込んでいる場合があります。
特に、動画のエンコードなどで威力を発揮し、CPUで処理するよりも遥かに高速で動画形式の変換などが可能になっています。

■交換の際のチェックポイント

グラフィックボードの交換は作業自体は比較的簡単ですが、高性能なものだといくつかの注意点があります、増設や交換の際はチェックしておきましょう。

・接続規格とスロット
・ボードの大きさ
・消費電力と電源容量
・発熱

これらの点をチェックしておきましょう。

接続規格は、マザーボードに搭載されている拡張スロットに関係します、グラフィックボードを搭載するスロットは、PCI Express x16というスロットで、本来は汎用スロットですが多くのマザーではグラフィックボード専用スロットとして1スロット搭載されています。

また、PCI Expressは規格に世代があり、それぞれ互換性がありますが、各世代で速度差があります、もっとも、スロットの速度差が効いてくるほどの性能があるのは最新の最上位グラフィックボードぐらいです。

そこまで高性能なボードを増設する時にスロットの規格が古い場合は、スロット以上にCPU性能などが足を引っ張ることも多いので、マザーボードやCPUなども一新してしまった方がいいかもしれません。

ボードの大きさは、ボードの長さと厚みです、高性能なグラフィックボードは非常に長さがあるため、小さいケースでは入らないことも少なからずあります。
また、HDDを搭載するシャドウベイの直線上にPCI Expressスロットがあるため、グラフィックボードと干渉してHDDの搭載台数が減ってしまうこともあります。

厚みは高性能なボードの場合は、2スロット占有する大きさが大半で、PCI Expressスロットの直下のスロットが使用できません、グラフィックボード以外にも拡張カードを搭載している場合は注意しましょう。

この他、スリムタワーのケースでは、LowProfile対応の高さの低いグラフィックボードしか使用できませんので覚えておきましょう。

消費電力はグラフィックボードを増設する場合にもっともわかりにくい要素です。
当然ですが、電源容量が消費電力を満たしておかなければ使用できません。

現在使用している電源容量内で使えるグラフィクボードを選ぶというのも手ですが、グラフィックボードの増設、交換に合わせて一緒に交換してしまうのをオススメします。
消費電力を満たしていればいいというわけでもなく、ある程度の余裕のある容量の電源を選びたいところです。

電源容量はグラフィックボードだけでなく、CPUや各種ドライブなどの消費電力も考慮しておきましょう。

発熱も難しい要素です、小さいケースにぎりぎりの大きさのグラフィックボードを搭載してしまうと排熱が追いつかずケース内が高温になってしまう可能性があります。
電子部品は熱に弱いものが多いので、ケース内が高温になってしまうとパソコンの寿命が短くなってしまいます。

騒音は増してしまいますが、ケースファンを増設したり回転数の高い物に交換するなど発熱対策もいっしょに行いたいところです。

■GPUの2大メーカー

GPUを製造しているメーカーは複数ありますが、3D性能が高いGPUを製造しているのはnVidiaとAMDの2社だけになっています。
3D性能を求める場合はほぼこの2社の製品の2択になります。

nVidaはGeForce、AMDはRADEONというGPUを開発しており、性能競争苛烈でどちらが上とは一概にはいえませんが、その時々に応じて最高性能のGPUは変わってきます。

また、ソフトによっては、GeForceを推奨していたり、RADEON向きに作ってあったりすることもあります。
使いたいソフトが決まっているのであれば、そのソフトに合わせて導入するのもいいでしょう。

これらのメーカーで、ひとつ問題となるのが、別のメーカーのグラフィックボードへ交換する場合のドライバです。
GeForce同士やRADEON同士での交換ならば特に問題なく、ドライバを更新すればいいだけなのですが、別のメーカーへと交換するのならば、現在入っているドライバを削除してからでなければ、十中八九不具合が発生します。

GeForceからRADEONに交換する場合などは、あらかじめドライバを削除してからグラフィックボードを交換するようにしましょう。

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