タイトルで出落ち気味ですが、今回はExcelのお話です。
よく、Excelを早く使うにはどうすればいい? という質問を受けます。
その度に「マクロを有効活用することこそExcel高速化のコツ」だと答えますが、多くの場合「お前の言ってることは難しくてわからん!」とお叱りを受けます。
確かに、マクロは難しいし習得に時間がかかりますし、さらに準備に時間がかかりますから、お手軽高速化とはいいにくいかもしれません。
もう少し、初歩的な方法では、操作の無駄を無くして速くするという方法があります。
キーボード操作を極めると速くなる
操作の無駄を無くすという具体的な方法を説明すると、極力マウス操作を減らして、キーボード操作中心にすると素早く操作できます。
例えばすごく単純な話ですがExcelの操作では、わざわざマウスを動かさなくとも、キーボードのカーソルキーを使うだけでも大幅に操作を簡略化できます。
この点に関しては、Excelに限らず、Windowsの操作全般にいえるのですが、Windowsには便利なショートカットキーがたくさんあります。
Ctrlキーを使ったショートカットキーだけでも、かなりの種類があり、便利な操作が可能です。
Ctrlキーを使ったWindowsの便利操作
「Ctrl」+αのキー操作
「Ctrl」+Z | 元に戻す |
---|---|
「Ctrl」+X | 切り取り |
「Ctrl」+C | コピー |
「Ctrl」+V | 貼り付け |
「Ctrl」+A | すべて選択 |
最も基本の4種類は、一番下の段の「Z」「X」「C」「V」の左4つです。
特に「X」「C」「V」はカット、コピー、ペーストはいちいちマウスで右クリック操作しないでキーボードで行うと素早く操作できます。
右手のマウスで範囲選択、左手はショートカットキーでカット・コピー・ペーストはExcelに限らず汎用性の高い操作方法です。
これらの操作はWindowsの基本機能ですので、どんなソフトでも使えます。
実際にはWindowsにかぎらず、他のOSでもこれと同じショートカットキーは実装されているので他のOSのユーザーも覚えておいて損はありません。
多くのソフトで使われているCtrlキーのショートカット
Windows標準の機能ではありませんが、多くのソフトで使われている「Ctrl」+αの操作を紹介します。
「Ctrl」+S | 上書き保存 |
---|---|
「Ctrl」+D | 削除 |
「Ctrl」+F | 検索 |
「Ctrl」+P | 印刷 |
「Ctrl」+O | ファイルを開く |
「Ctrl」+N | 新規作成 |
「Ctrl」+Y | やり直し |
大体のソフトで同じ操作ができますが、たまに別の操作に割り当てられていたりして混乱することがあるのはご愛嬌。
具体的な例を挙げると、インターネットエクスプローラーやGoogleCromeのようなWebブラウザでは「Ctrl」+Dはお気に入りの登録に割り当てられています。
Excelでは「Ctrl」+Dは下方向へコピーが割り当てられています、他のソフトの感覚でセルの内容を削除しようと思うと思わぬ変な操作になることがあります。
「Ctrl」+Dが削除に割り当てられているソフトでも、完全にDeleteキーと同じとは限りません。
「Ctrl」+Yのやり直しは「Ctrl」+Zの元に戻すとワンセットでアンドゥ操作に使われることが多いですが、これまたExcelでは直前の操作を繰り返す、という操作が割り当てられています。
よく使うソフトのショートカットキーは確認しておくと便利です。
ExcelのCtrl+数字
Excelは非常にショートカットキーが多いソフトでまだまだCtrl+の組み合わせがあります。
上で挙げた操作の他にまだまだ多くのショートカットキーがあります。
というより、多すぎて把握するのも難しいのでよく使うものだけ覚えておけば充分だと思います。
覚えやすくて使用しやすいのが「Ctrl」+数字キーの組み合わせです。
「Ctrl」+1 | セルの書式設定を開く |
---|---|
「Ctrl」+2 | 太字の書式の設定と解除 |
「Ctrl」+3 | 斜体の書式の設定と解除 |
「Ctrl」+4 | 下線の設定と解除 |
「Ctrl」+5 | 取り消し線の設定と解除 |
「Ctrl」+6 | オブジェクトの表示と非表示 |
「Ctrl」+7 | ひとつ上のセルの書式のコピー(Excel2013のみ) |
「Ctrl」+8 | アウトライン記号の表示と非表示 |
「Ctrl」+9 | 選択した行を非表示 |
「Ctrl」+0 | 選択した列を非表示 |
どれもこれも便利なショートカットキーとなっています。
この辺りの操作を覚えておけば格段にExcelの操作が高速化することでしょう。